「全能の神さま」 05.06.26
マルコ10:23〜31
私たちが信じているのは、聖書を通して知らされる全能の
神さまです。
「神はなんでもできる」とイエスさまもおっしゃいます。
神さまが全能であられるというときに、どんなことを
思い起こすべきでしょうか。
天地を創造し、世界を治めておられる全能さを思い起こし
ます。
それゆえに、世界がどんなに不安で闇に覆われているように
見えたとしても、希望を失いません。神さまの全能を信じるという
ことは、世界に対しての希望を失わない生き方を生みます。
将来へ進む力を生みます。
全能の神さまは、人が絶体絶命だと考える場面でも、救いの
御手を差し伸べ、救い出すことができます。イスラエルの民が
エジプトから脱出した時、エジプトの軍勢が後を追ってきました。
海と敵の軍勢に挟まれて絶体絶命の時に、神さまは海が
割れて陸地が現れるという超自然的な出来事を起こして、
イスラエルを救いました。
主イエスは、何よりも人を神の国に入れるために、神さまは
全能の力を発揮されるとおっしゃいます。神の国に入れられると
いうことは、人は死んで闇に飲み込まれて滅びるのではないと
いうことです。死、滅び、無意味が人生の終着点ではなくなると
いうことです。本当ならば、人は神の国に入ることはできません。
「らくだが針の穴を通る事よりも難しい」と言われ、「人間には
できることではない」と言われることでした。
人は、神さまに背く罪を持っているからです。
しかし、だからこそ、神さまがそれを可能としてくださるのです。
神さまは、私たちを神の国に入れるために、全能の力を発揮
される方です。主イエスが「神にはできる」とおっしゃるのは、
「あなたを神の国に入れることのできる神さまの全能の力を
信じなさい」との呼びかけです。
私たちは、自分の「出来ないこと」に目を奪われすぎて、
神さまの全能を見失うことがあります。
神さまの全能に目を注ぐべきです。
その時に、不安でなく安心と喜びの生活が生まれます。